ブログ/guides·2026年9月11日·2分·執筆:eroqチーム
1か月に必要なクレジットは?3つのモデルケースで試算
エンジンごとの公開料金をもとに、毎月のクレジット予算を試算。個人クリエイター、小規模ブランド、受託制作のスタジオという3つのモデルケースで計算します。
この質問に外から答えられる人はいません。何を、どれくらいの頻度で作るかによって、答えがまるごと変わるからです。できるのは、現実的な3人の利用者について計算をすべて見せること。料金ページがほとんどやっていないことです。そうすれば、自分にいちばん近いケースを見つけて調整できます。以下の数字はすべて、公開されているエンジンごとの料金にもとづいています。
最初にひとつだけ。見積もりにどこまで慎重になるべきかが変わるからです。クレジットに有効期限はなく、プランで毎月付与されるクレジットも無期限で繰り越されます。多めに見積もった分は無駄ではなく、余裕になります。少なすぎれば、月の途中でより割高なレートでチャージすることになります。だから、少し多めに見積もりましょう。
クレジットで何ができるか
まずは目安から。1,000クレジット(入門パックで$10)を、ひとつのことにすべて使うと、どこまで届くかを示します。
| 使い道 | 1回あたりのクレジット | 1,000クレジットあたり |
|---|---|---|
| Krea2での画像 | 10 | 100 |
| Seedance 2.0 Fastでの5秒クリップ | 195 | 5 |
| Kling 3.0での5秒クリップ(音声付き) | 270 | 3 |
| Seedance 2.5での5秒クリップ | 490 | 2 |
| Veo 3.1 Fastでの音声付き8秒クリップ | 344 | 2 |
| Voice Oneでのナレーション(分)(100文字あたり3クレジット、1分あたり約900文字) | 27 | 37 |
ほとんどの予算で本当に効いてくるのは動画だけです。画像、ボイス、テキストは動画に比べれば誤差の範囲。以下のモデルケースはどれも、実質的には動画の予算に小さな項目がいくつか付いたものです。
ケース1:週に数本ショート動画を投稿する個人クリエイター
週3本、月12本の投稿。1投稿につきメインのクリップを1本作り、静止画やテキストと組み合わせて編集します。投稿ごとにカバー画像を1枚、効果がありそうな投稿にはボイスオーバーを付け、下書きは仕上がりが読めないショットだけ。ざっと半分とします。
- 下書き:Seedance 2.0 Fastで4秒、156クレジット。6 × 156 = 936
- メインのクリップ:Seedance 2.0 Fastで10秒、390クレジット。12 × 390 = 4,680
- カバー画像:1枚10クレジット。12 × 10 = 120
- ボイスオーバー:4投稿、各400文字をVoice Oneで。4ブロック × 3 = 1投稿あたり12クレジット。4 × 12 = 48
合計は月5,784クレジット。
おすすめのプラン:Creator($49で6,000クレジット)。 216クレジットの余裕を残して収まります。これがやり直しの予算です。Seedance 2.0 FastはHobbyから使えますが、Hobbyの1,800クレジットでは今月分に3,984クレジット足りないため、Hobbyで回せるのはメインのクリップを減らすか短くした場合だけです。
ここで変動の幅を見ておくことが大切です。このケースがCreatorに収まらなくなるのは、まさにこのパターンだからです。メインのクリップすべてで2テイク目を回すと、12 × 390 = 4,680クレジットが加わり、月10,464クレジットになり、Creatorの枠を4,464クレジット超えます。たまになら、パックで補えます。2テイクが例外ではなく習慣になっているなら、Studioを前提に考えましょう。
ケース2:商品クリップを作る小規模ブランド
SNS広告用の商品スポットを月8本。どれも普通の投稿ではなく、広告らしく見える必要があります。そのうち月1本がメインのスポットで、音声を付けます。
- 商品とシーンの静止画(リファレンス用):30 × 10 = 300
- コンセプト出し:1スポットにつき5秒のバリエーションを2本、Seedance 2.0 Fastで195クレジット。16 × 195 = 3,120
- 本番:1スポットにつき5秒を2テイク、Kling 3.0で270クレジット。16 × 270 = 4,320
- ネイティブ音声付きのメインスポット:Veo 3.1 Fastで2テイク、8秒で344クレジット。2 × 344 = 688
- ボイスオーバー:1スポットにつき300文字、Voice Turboで100文字あたり2クレジット。3ブロック × 2 = 1本あたり6クレジット。8 × 6 = 48
合計は月8,476クレジット。
おすすめのプラン:Creator($49で6,000クレジット)。 -2,476クレジットの余裕を残して収まります。-2,476 ÷ 270 = -10、つまりどうしても決まらないスポットがあっても、Klingの追加テイクを回せる計算です。
このケースでは、エンジンがプランを強制するわけではなく(Kling 3.0はHobbyから、Veo 3.1 FastはHobbyから使えます)、クレジットの合計がCreatorを選ばせます。計算する前にモデル一覧で利用条件を確認しましょう。計算するまでもない場合もあります。
ケース3:受託制作を手がけるスタジオ
クライアント向けの作品を月3本。それぞれ5秒のショット12本で組み立てた完成尺60秒の作品で、ナレーション付きの720pで納品します。
1本あたりの内訳は次のとおりです。
- プリビズ用の静止画:12 × 10 = 120
- 下書きパス:全ショットをSeedance 2.0 Miniで4秒ずつ。12 × 60 = 720
- 本番:Seedance 2.5で5秒、490クレジット。難しい6ショットは2テイク目も。12 × 490 + 6 × 490 = 8,820
- ナレーション:Voice Oneで約900文字。9ブロック × 3 = 27
1本あたり9,687クレジット。3本で月29,061クレジットです。
スタジオが1〜2人なら、おすすめのプランは$149で20,000クレジットのStudioです。余裕がほしいなら、その40kステップ($279で40,000クレジット)にします。受託の仕事はまとまってやって来るもので、4本目の案件が入った月は38,748クレジットになります。40kステップなら吸収できますが、通常のStudioではチャージが必要です。
そして、クレジットでは答えの出ない問いがあり、それがプランを決めます。個人向けプランのシート数は、Hobby、Creator、Studioのどれもちょうど2です。 $49ではなく$149を払って得られるのは、クレジットとスピード、そして30秒のクリップ。3人目の席は増えません。3人以上で生成するなら、Team(1シート$59で、1シートあたり7,000クレジット、2〜9シート)か、Agency(1シート$119で、1シートあたり16,000クレジット、5〜25シート)が必要で、どちらもひとつの共有ウォレットを使います。まずシート数を決めましょう。このケースなら、3人体制のスタジオはTeamを3シート使い、月$177で21,000クレジット。3本の作品をまかなって-8,061クレジット余ります。
クレジット以外の3つの要素
プランは4つの要素でできていて、毎月付与されるクレジットはそのひとつにすぎません。残りの3つは、計算結果に関係なくプラン選びを左右することがあります。
- シート数。 無料プランは1、個人向けプランはすべて2、Teamは2〜9、Agencyは5〜25で、どちらもシート単位で課金されます。メンバーごとのクレジット上限とレート制限の配分は、/dashboard/workspaceの「メンバー」タブで設定します。
- 使えるエンジン。 Motion One、Motion Pro、Seedance 2.0 Mini、Veo 3.1 Liteはすべてのアカウントで使え、HobbyでVeo 3.1 Fast、Kling 3.0、Seedance 2.0 Fast、Hailuo 3 Max、Wan 3.0が、Creator以上ですべてのエンジンが解放されます。
- クリップの長さ。 無料プランは10秒、Hobbyは15秒、Creatorは20秒、Studio以上は30秒。いずれもエンジン自体が対応する範囲内です。
10分で自分の数字を出す
- 納品物1本の費用を正確に出す。 概算ではなく、項目を書き出します。下書き、本番、テイク数、静止画、ボイス。1分あたりで計算する詳しい方法はAI動画の費用はいくら?で解説しています。
- 実際のペースを掛ける。 守るつもりの予定ではなく、先月のカレンダーを使います。
- 30%を上乗せする。 どうしても決まらないショット、商品を変更するクライアント、新しいフォーマットを試す週のためです。合計がプランの付与量の15%以内に収まるなら、ひとつ上のプランを選びましょう。プラン間の差額は、クレジットが尽きたときのコストより小さいからです。
結果を料金ページのプラン一覧と照らし合わせましょう。チャージとサブスクリプションで迷っているなら、クレジットとサブスクリプションの比較できちんと比べています。そのうえで動画スタジオで納品物を1本、最初から最後まで生成し、取引履歴を確認してください。誰かのモデルケースより、あなた自身の数字のほうが確かです。
よくある質問
個人クリエイターには毎月何クレジット必要ですか?
月12本ほどの短い投稿(それぞれSeedance 2.0 Fastの10秒クリップ1本に、迷う半分ぶんの下書き、カバー画像、ときどきのボイスオーバー)なら、およそ5,784クレジットです。Hobbyプランの1,800クレジットを超えるので、$49で6,000のCreatorが合います。すべてのクリップを1テイクではなく2テイクにすると10,464に増え、Creatorにパックを足すか、毎月ならStudioです。
商品クリップを作る小規模ブランドにはどのプランがおすすめですか?
Creator($49で6,000クレジット)です。月8本のスポットで、コンセプト出しのバリエーション、Klingでそれぞれ2テイク、ネイティブ音声付きのメインスポット1本を作ると約8,476クレジット。Creatorなら-2,476クレジット余らせてまかなえます。
ワークスペースにメンバーを追加するには、上位のプランが必要ですか?
個人向けプランを上位にしても、人数は増えません。Hobby、Creator、Studioのシート数はどれもちょうど2なので、金額を上げて得られるのはクレジット、スピード、より長いクリップです。3人以上なら、Team(2〜9シート)かAgency(5〜25シート)が必要で、どちらもシート単位の課金です。1人に1シートで、全員がひとつの共有プールから使います。
月の途中でクレジットが尽きたらどうなりますか?
パック(Starter、Plus、Builder、Scale)を購入します。パックのクレジットは同じウォレットに入りますが、レートはたいていプランより少し割高なパック料金です。ワークスペースのオーナーは自動チャージをオンにすることもでき、残高が減ったときに選んだパックが自動で購入されます(月ごとの上限まで)。プランの未使用クレジットは無期限で繰り越されるので、少し多めに見積もっても損はなく、少なめに見積もると毎月少しずつ損をします。

